本人の成長につながるなら退職も応援し、気持ちよく送り出す!パーソルキャリア 事業戦略本部流・退職者との向き合い方

パーソルキャリア 企画職 採用 退職

ハイクラス領域の事業を担当する企画部門のゼネラルマネジャーを務めていた金さんが、副業でベンチャー企業の経営企画に携わったことをきっかけに、パーソルキャリアを退職することになりました。そんな金さんのパーソルキャリアでの歩みと次のチャレンジに至るまでのやりとりを、上長である事業戦略本部長 森さんとともに振り返りました。

※金は2022年8月に退職済みですが、本人の同意を得て掲載を継続しています。

 

金 城煥(きむ そんふぁん)

エージェント事業本部 エージェント企画統括部 事業戦略部 
ゼネラルマネジャー

製薬・アパレル・EC業界での事業企画・経営企画を経て2021年パーソルキャリアへ入社。人材紹介事業、タレントシェアリング事業の企画職を経てエグゼクティブ・ハイキャリア領域の事業企画部門責任者などを担ってきた。在職中に副業で参画したベンチャー企業への転職に伴い、2022年8月に退職。愛称は「ふぁな」。

森 宏記(もり こうき)

執行役員
事業戦略本部 本部長

2007年、旧インテリジェンスに入社。転職メディア事業部の求人広告営業としてキャリアをスタートする。2011年、新設された社内異動希望制度の第1号として事業企画部へ異動。既存事業の立て直し、新規事業の立ち上げ等を経て、全事業部門の事業企画を経験。その後、経営企画責任者、コーポレート部門の再立ち上げ、Mission策定、中期経営計画策定などに従事し、2021年より現職。

自分で考えて動きながら、人材ビジネスの現場ならではの学びを得た

―金さん(愛称:ふぁなさん)は転職に伴い、8月末でパーソルキャリアを卒業されます。今まで本当にお疲れ様でした! 卒業にあたり、これまでの歩みを振り返らせてください。まずは、約2年前。転職活動でパーソルキャリアを受けられていた頃の話に遡ります。

 

金: 
転職活動中は、パーソルキャリアとパーソルホールディングスのどちらに行こうか迷ったんです。

森: 
そうだったね。そのとき僕から言ったのは、「ホールディングスに行くのも全然良いんだけど、事業の現場を知ってからのほうが良いよ」ということ。また、当時のふぁなにはグローバルにチャレンジしたいという希望もあったので、そのためにもまずは、日本における人材ビジネスの実務を把握してからのほうが良い、ということでした。

金: 
間違いなくそうでしたね。200%正解でした。

森: 
だろう?「俺、囲いこまないから。ホールディングスの方が良ければ行けって言うから。信じて!」って言ったよね。(笑)

金: 
振り返ってみると、パーソルキャリアでの経験で得たものは、「これまで以上に深く顧客のことを考えるようになったこと」だったと思います。前職のEC事業でも顧客について考えるんですけど、パーソルキャリアは「転職」という人生の節目を支え、支援する事業に取り組んでいるので、より深く、より真剣に顧客の顔を思い浮かべて考えて、日々の業務に繋げられるようになったと思います。

そうやって入社して、最初の3カ月は各事業部のミーティング、業績報告などにとにかく参加してインプットしまくり、その後エージェント事業部で3カ月企画マネジャーをやって、続く3カ月はタレントシェアリング事業部のマネジャーも兼務。その後、入社10カ月目でエグゼクティブ&ハイキャリア事業の企画部門のゼネラルマネジャーとなり、ハイクラス・エグゼクティブ領域の事業企画や事業開発の支援を担当することになりました。

森さんには「丁寧なOJTは組んでやれないけど、いろいろ見に行って現場から学んで来て!頼んだよろしく!」と放牧された感じで(笑)。それで戸惑う人もいるかもしれないんですけど、僕は逆に、のびのび自由にやらせていただいたと感じています。

森: 
メンバーレイヤーの採用なら手とり足とりで面倒を見ただろうけど、ゼネラルマネジャーとしての採用だからね。

金: 
森さんから「これやって、あれやって」と言われたことはほぼなくて、「これ課題だと思うんでこうしようと思います」、もしくは「こうしようと思うんですけどどう思います?」とか、事業間連携や全社経営の目線から見るとどうすればいいかとか、そんなことで相談にのっていだたいたくらいでした。

森: 
僕は基本的に全部任せたい。その方が絶対みんな楽しいし、良いものができると思ってるから。「ここを目がけてやる」という意識さえ合っていれば、あとは皆がそれぞれ自分で考えて、行動して良くしていくという運営方針で。ふぁなもそれができる人だと思ったから来てもらった。

ただ、自分で担当事業の課題を見つけてもらうために、「情報開示はとにかく多く」ということだけは徹底してたけどね。

金: 
その情報が、議事録などの単なる文字だけでなく、森さん視点での意見や、経営会議の場で行われていた会話、経営陣に見せたときにどういう反応だったのかといった補足付きで共有いただけるので、自分が動くうえではとても役に立ちました。

 

―それにしても、入社後1年以内という短期間の中で、複数の事業についてキャッチアップするのは、かなり大変だったのではないかと思います……。

森: 
ちなみに、入社後すぐに複数の事業を兼務する形にしたのは、ふぁなの方から「一番大変なところに入らせてください!」と頼まれたから(笑)

金: 
人材業界の経験もないし、一番速くキャッチアップし成長するには、しんどいところで苦労するのが一番早いかなと思ったんです!

森: 
一部の事業部は、事業管理の仕組みも概ね整っているけれど、立ち上がったばかりの事業部や複数の事業部をまたぐ全社戦略には、まだまだカオスというか未整備な部分もあって。単一事業だけでなく経営戦略にまつわるイシューに踏み込んでいくとなると、多数の事業部長や役員を巻き込む必要がある。関与する役員だけでも5人くらいいる事業領域で、関与者の間を立ち回って、「あなたたち全員でここを目指してください」と言える人はふぁなしかいなかったよね。

金: 
大変でしたが超絶楽しかったです!A事業部から得られた情報がB事業部でも使えるなど、情報を広く知ることによる動きやすさもありました。各事業部で見ている情報について、自分が新たな視点を加えることで役に立てた実感もあります。

金: 
また入社以来心がけていたのは、「誰が何を言ったか」よりも「会社として目指すものは何で、それをどのように実現するか」を事実やデータに基づいて説明すること。そのうえで関与者の理解を得て、同じ方向に向かって一緒に努力するように取り組むこと。複数の部署にまたがる仕事をうまく進められたのは、そこを意識していたからでもあると思っています。

 

―多くの事業部にまたがる課題を解決するという、チャレンジングなミッションに全力で向き合っていらっしゃったんですね。その中でも、特に印象に残っている仕事は何ですか?

金: 
エグゼクティブ&ハイキャリア事業の企画に着任したとき、売上が伸びてはいるんですが、マーケットの成長予測に基づいた「自事業をここまで成長させたい」という明確なビジョンというか、意識がそこまで見えない、あったとしても形になっていないことに「むむ?」と思ったんですね。そこでまずは「2025年、2030年のマーケットがこうなる、その中でこれくらいの水準を目指すべき」という、事実と意思を込めたシナリオを作成しました。そのシナリオを基に森さんや組織内で相談したら、それがすぐに上層部、さらにはホールディングスまで届いて「やってくれ」ということになり、その判断の在りかたやスピード感には驚きました。

結果として、組織も大きくなり、投資額も増えて、目指す方向へと向かうベースが作れた。自分などは人材業界の経験も少なく、皆が思っていることを形にしただけなんですけど、そこに力添えをできたことが一番の手応えでした。

森: 
一方で兼務してもらったHiProも立ち上げ期だった。当時のHiProには週次管理表(*1)すらなくて、それもふぁなが作ったんだよね。めちゃくちゃ上流から地に足をつけるところまで、全部やってくれた。

金: 
そのことも含めて、ハイクラス領域を伸ばしていくための仕組みは作れたと思います。

* 週次管理表とは:

事業KPIをモニタリングするための、ダッシュボード帳票のこと。事業状況を短いサイクルで把握し、事業の変調や成長の兆しを検知し課題解決に繋げるための基礎データとして、各事業部の事業企画メンバーが中心となって作成して週次で運用している。

自ら立てた経営戦略を動かすために、副業で出会った企業へ。退職する側の思いと送り出す側の思い

―今回、転職し新たな環境へのチャレンジすることを決意されるに至った経緯は、どのようなものだったのでしょうか?

金: 
転職先企業との出会いは副業でした。とあるベンチャーで、急激に成長したあと企画者、経営目線の人材が不足しているということで、知人に声をかけられて経営戦略策定のプロジェクトに参加したんです。

で、経営戦略ができたところで「いろいろありがとう!あとはうちに来てこれを実現してくれない?」という話をいただいたわけです。実はお声がけ自体は早くからいただいていて、身近な同僚に相談したりしていたのですが、いよいよ断れなくなってきて森さんに相談したんですよね。

森: 
ふぁながそわそわしてることは感じてたし、他の人に相談しているらしいこともわかっていたので、直接相談されたときも「やっぱりそうだよな」という感じでした。それで「1時間ください」と言われて話を聞いて、その場で、「それは行ったほうがいいね」と言ったと思う。いや「ちょっと考えさせて」とは言ったけど、考えた時間は5分くらい(笑)。だって筋が通ってるんだもん。ふぁなという人物にもふぁなの課題にも合っていて、副業でちゃんと成果も出ていて、誘ってくれている企業の本気度もわかる。

もちろん、行かないでほしいとか寂しいという気持ちはあるけど、そういう気持ちの主語は全部、自分か自社。ふぁなを主語にして考えると、行かない理由がないよね。

「それでもふぁなを引き止めてるものは何なの?」って尋ねたら「森さんへのご恩です」って言うから、「そんなものは要らんから行った方がいい!」と(笑)。

金: 
そう、ご恩が90%以上でしたね……。これまでいろいろ信じて任せてくれたこともですが、そのために周囲と調整してくれていたのもよくわかっているので。

森: 
それで留まってもらっても嬉しくないよ!(笑) いや慕ってくれるのは嬉しいんだけど……とにかく、悲しむのはやめて、応援させきってくれという話をしました。ふぁなは僕らとの関係とか、これまでの共有した時間の価値が薄くなっちゃうことを心配していたけれど。つながりがなくなってしまうということは決してないから大丈夫。

それより、転職先で、既に顧客がついていて、売上を生み出せている事業を、事業責任者として任せてもらえるポジションに就けるのはとても魅力的。パーソルキャリアでそこにたどり着くにはどうしても少し時間がかかってしまうと思うから、向こう3年うちで働くより、ふぁなにとっては断然いいと思ったんだよね。

 

―会社目線ではなく、あくまでもご本人のキャリアにとって、何が最適か?という目線で考えられたんですね。

森: 
送り出すにあたって言ったのは、変な形で後任に引き継ぐとか、やり残していくとか、そういうのだけはやめて気持ちよく送り出してもらえよ、ということくらいかな。

まあ、僕、普段からあんまり人を引き止めないんだよね(笑)。いや引き止めることもあるんだけど、それは、本人が一時的な感情で言っているとか、考え抜いてないとか、本当に行かない方が良いって思ったときだけ。でも、パーソルキャリアには僕みたいに、「本人にとってどうか」から客観的に考える人はけっこう多いと思う。だって僕らの生業がそういうことなわけでしょう?「人の可能性を広げる」のが我々であって、可能性を狭めちゃいけない。

というか、本当にふぁなとはこれでお別れではなくて、いつかどこかでまた一緒に働くという感覚があるんですよ。実は今度、彼の結婚式があって、次の会社の方と同じテーブルに座ることになってるんですけど(笑)、その方ともぜひ仲良くさせていただきたいと考えています。

―パーソルキャリアらしい素敵なエピソードですね(笑) そんな森さんの思いを聞いて、ふぁなさんはどう感じましたか? 

金: 
ありがたいですね。でも、送り出す側の立場になって考えてみると、簡単にはいかないとも思います。

森: 
うん。だから「3カ月ちょうだい」とは言った(笑)。先方としては早く来て欲しいはずで、そこは申し訳ないなと思ったけど、何なら僕が一筆書くからその3ヶ月だけは待ってくださいと(笑)。

逆に3カ月もらったらその間になんとかするのが僕の仕事。ふぁなもメンバーに同じことを言われたら3カ月でなんとかするくらいの準備はしていたでしょう?すぐには無理でも、少しの助走期間があれば引き継げることを前提に組織を作ることも大事。

金: 
そういう会社にしていきたいですよね。

森: 
ふぁなだってみんなを気持ちよく送り出す気持ちがあったんだから、逆に自分も気持ちよく送り出されていい。そうやってみんな、次は私の番、僕の番と思ってくれていいし、そのためにも後輩には育ってほしい。逆に、もし仮に今後ふぁなが戻ってくるようなことがあれば、また快く迎えるべきだと思う。そうだ!何なら新しい会社で、僕を副業で雇ってください!(笑)

金:
(笑)

森: 
先方とはビジネスパートナーになる機会はあまりないかもしれないけれど、越境での人材研修などもできるかもしれないよね。社会を変えたいという社会価値ベースで仕事をされている会社なのだから、通じるところはあると思っています。

金: 
ありがとうございます。また一緒に仕事ができるときを楽しみに、しっかり筋力をつけておきたいと思います!

 

※2022年8月時点の情報です。

 

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